日産自動車と米国クライスラーは、両社間での新たに2件のOEM(相手先ブランドによる生産)供給契約を締結することで合意したと発表した。
新たなOEM契約では、日産は、クライスラー向けに新型低燃費小型車を生産する。クライスラーにとって新しいセグメント参入となるこの小型車は、日産『マーチ』の後継車種と見られ、日産の追浜工場で生産し、北米、欧州、その他グローバル市場で2010年に投入する予定。また、クライスラーは、日産向けにフルサイズピックアップトラックを生産する。
クライスラーのトム・ラソーダ副会長兼社長は「戦術的に適切なパートナーシップの構築は、クライスラーの長期的な成功にとって必要不可欠で、新たな機会に対する迅速、かつ創造的な対応能力といった会社本来の強みを築くことになる」とコメント。
一方の日産のカルロス・タバレス副社長は「日産は、1月にクライスラーとのさらなるOEM供給の機会を引き続き検討していくと発表しており、今回の合意は、世界の複数メーカーと日産とのWIN-WINの関係に基づく製品相互供給の成功実績をさらに積み上げるもの」としている。