7月9日、三菱自動車から『ギャランフォルティス』の最上級モデルとなる「ラリーアート」が追加設定された。
ラリーアートのポジショニングは、フォルティスの走行性能を高めたスタイリッシュ・プレミアムセダンというものだが、実際には『ランサーエボリューションX』をマイルドにしたようなモデルに仕上げられている。
ボディは全幅1760mmのフォルティスと共通のものだが、エンジンは出力を240psに抑えたターボエンジンが搭載され、トランスミッションも国内ではランエボXでしか使われていないツインクラッチSSTが採用されている。
駆動方式も4WDのみとなり、AYCは装備されないものの3種類のモードを持つACD(アクティブセンターデファレンシャル)は標準装備されている。
そしてスタイリングを見ても前後のバンパーはラリーアート専用品となっているが、その雰囲気はランエボXのイメージに近く、ダクトが付いたアルミ製のボンネットフードはランエボXと共通部品が採用されている。
「ギャランフォルティスラリーアートは実用性と快適性を備えながらもドライビングプレジャーを楽しめるプレミアムスポーツセダンです。昨年発売したフォルティスの顧客は年齢層が高く、三菱車からの乗換えが多かったので、ラリーアートを導入することで若い世代のユーザーと他銘柄から顧客の獲得を図りたいと思っています」
「価格もターボエンジンやツインクラッチSSTを採用しながらも300万円を切る価格を実現していますので、非常に魅力的なモデルに仕上がっていると思います。今後はフォルティス全体の約10%の販売比率で、ラリーアートが売れると考えています」(広報部)
事実、ランエボXのSST車の価格は375万円を超えるので、それを考えればラリーアートの価格はリーズナブルといえる。ランエボXほどの本格的な性能は必要としないが、ツインクラッチSSTの軽快なシフトワークを駆使して走りを楽しみたい人には最適のモデルだ。