実は我が家の次期購入車の候補としてトヨタ『iQ』を考えている。現在、軽自動車を1台所有しているのだが、車庫が縦列駐車なので前に駐めるクルマの全長が限られてしまう。
iQの全長は約3mなので、軽自動車よりも約70cmも短かい、しかも定員は4人だ。以前に同じ理由でスバル『R1』やスマートを考えたが、2人乗りというのがネックだった。
そこで今日は、購入前提(?)のプロトタイプ試乗となった。目の前のiQを見て、フロントマスクはピカチュウみたい。全体の印象はいかにも無難にまとめました、という感じ。
走ると、意外にスポーティ。低いドライビングポジション(シートリフターは無し)と粘りのあるサスペンション、かたいタイヤ、重めの操舵力がかなり硬派。町乗りでは着座が低く、不安。高速走行はかなり小気味よかった。
ということで、街乗りは意外に乗りやすくなく、高速やワインディングは楽しい、というスモールカーに仕上がっていた。個人的にはもっとシティユース重視でよいのに。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★
石川真禧照│自動車生活探検家
日刊自動車新聞社を経て1971年からフリーの自動車評論家。1982年、I.W.オフィースを設立、自動車を中心としたメディア活動を開始する。自動車を生活の道具として捉える評論を得意とし、「自動車生活探検家」を名乗る。08-09日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。