【シトロエン C5 試乗】モダンシトロエンの正統…西川淳

試乗記 国産車
【シトロエン C5 試乗】モダンシトロエンの正統…西川淳
【シトロエン C5 試乗】モダンシトロエンの正統…西川淳 全 6 枚 拡大写真

異国の地で新型『C5』を初めて見たとき、フランス産の“変わり者”にしては随分とドイツ風に骨太なカタチになったものだなあと(少々落胆して)思ったもの。けれども改めて観察してみれば、やっぱり他ブランドとは違った存在感をみせてくれるのだから、大したものだ。

ひとつには、その大きさが原因だろう。兄貴分の『C6』もでかかったが、新しいC5もでかい。メルセデスの『Eクラス』ほどもある。C5は欧州Dセグメントという想いがあるから、余計に違和感(=個性)を覚える。ガイシャはそれくらいじゃないと乗る意味がない。

C6を愛車にしている人間から言わせてもらえば、C5のデザインにはC6の文脈などほどんどないに等しいが、実はこちらのトレンドの方がモダンシトロエンの正統だ。『C4』あたりとの類似性の方が見つけ易いと思う。個人的には機能性だけでなくスタイルでもワゴンを選びたい。

床下と床上が適度に“分離”して、独特の“ゆる心地いい”乗り味をみせたC6に対し、新型C5はあくまでもカッチリとモダンに走ってくれる。エンジン&パワートレインは基本的に同じものだから、その走りはいきおい“しっかりとしたC6”的なものに。走りの個性という点では、ちょっと減じたとも言えるが、それ故より多くの人には受け入れられ易いだろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

西川淳|自動車ライター
昭和40年生まれ、奈良県出身。スーパーカーをこよなく愛し、イタリア車に大いにはまりながらも、高性能ドイツ車を尊敬してやまず、新旧日本車もカワイクて仕方がない。三国同盟的浪花節クルマおたく。

《西川淳》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. レクサス最小の『LBX』は、「サイズ的ヒエラルキー」から脱却できたのか?
  2. 女性向けキャンピングカー「Nomad Lux」デビュー 5月3日初公開
  3. サスペンションの新常識! 1G締めがもたらす驚きの効果とは?~カスタムHOW TO~
  4. マツダの新型セダン、ティザー…間もなく中国で実車発表へ
  5. トヨタ『4ランナー』新型にオフロード向け「TRDプロ」仕様を設定…ハイブリッド i-FORCE MAX 搭載
  6. なぜ? アルファロメオ『ミラノ』の車名を禁じられる…なら『ジュニア』だ!
  7. 三菱ふそうが苦肉の策、工場の従業員を“出稼ぎ”でバスの運転手に[新聞ウォッチ]
  8. VW ゴルフ が表情チェンジ…改良新型の生産開始
  9. トヨタ、堤工場の停止期間を再び延長、ダイハツは5月から全工場で生産再開[新聞ウォッチ]
  10. ホンダが新型EV「イエ・シリーズ」を中国で発表…2027年までに6車種を投入へ
ランキングをもっと見る