ブリヂストンと東洋ゴム、提携の具体化を発表

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ブリヂストンは、業務・資本提携を締結した東洋ゴム工業と海外工場でタイヤを委託生産するなど、生産、調達、物流などで連携を強化する具体的な施策をまとめた。

両社は提携合意後、「プロジェクトチーム」を設置し、提携による業務効率の向上とシナジー効果の創出を目指し協議を進めてきた。

今回、連携強化で合意したタイヤ製造技術では、リボン技術の進化や小ロット対応技術の向上などにより、生産方式のレベルアップを図るため、ブリヂストンの生産方式「BIRD」、東洋ゴムの「A.T.O.M.」を相互に技術供与する。また、設備開発や設計効率化を含む共通課題を解決するための共同開発を行うほか、前工程の高精度部材技術や小ロット対応技術、海外工場の建設・運営ノウハウなど独自技術を相互に供与する。中長期的には、両社それぞれの革新生産方式の要素技術をベースとした新生産方式の開発に共同で取り組む意向だ。

原材料・資材・設備調達分野では、内製原材料や汎用設備を相互供給、グループ内エンジニアリング会社の有効活用する。加えて、設備部品の共同調達の実行可能性について検討する。

タイヤ相互生産委託分野では、ブリヂストンの中南米工場や東洋ゴムの米国工場で、乗用車用ラジアルタイヤを相互に生産を委託する。グローバルレベルの相互近地生産による物流コスト負担改善、生産の相互補完体制構築によるフレキシビリティの向上を図る。

物流分野では、日本国内輸送を効率化するため、往復便を活用し、経済的な効果に加え輸送効率化によるCO2削減を図る。物流拠点(倉庫)も相互活用する。

タイヤ以外の事業分野では、ウレタン事業分野での開発・生産などの協業の可能性、防振ゴム事業分野で環境配慮技術やモノ造り技術の共同研究・部品の共同調達の実行可能性について検討する。

《レスポンス編集部》

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