気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2008年10月29日付
●トヨタも「50万円車」10年代前半、新興国に(朝日・13面)
●巨大産業放置できず、ビッグ3に公的資金、成果は不透明(毎日・8面)
●ホンダ減収減益に、3月期予想円高などで9年ぶり(毎日・8面)
●「日産、クライスラーに出資打診」報道、ゴーン社長否定的(毎日・8面)
●生産台数計画の半分、トヨタ露工場08年見通し、高い離職率が原因(産経・8面)
●最近のガソリン価格なら、家計負担は年2万円軽減、経産省試算8月と比較(東京・3面)
●豪華なクリスタルベンツ Xマスに向け商戦盛り上げ、そごう心斎橋本店(東京・8面)
●パナソニック最高益、上期1284億円(日経・1面)
●カローラ装備絞り値下げ、トヨタ、最大7万500円、販売水準の維持目指す(日経・13面)
ひとくちコメント
新型車発表や中間決算報告も顔を見せず、最近、メディアへの露出度が少なくなっていた日産自動車のカルロス・ゴーン社長だが、きょうの朝日、毎日、産経などが「日産が米クライスラーに出資を打診した」との一部報道についてのコメントを掲載。日経が自動車再編などについて一問一答の囲み記事を取り上げている。
東京都内で開かれた日経フォーラム「世界経営者会議」に出席、講演のなかで述べたものだが、ゴーン社長はクライスラーへの出資について「金融危機がどこまで続くか分からず、大規模な現金のリスクを負って戦略的な動きをすることはない」と否定的な見解を示したという。
また、再編への取り組みについては「金融危機の状況下では合従連衡は起こりうるが、今重要なのはキャッシュ」(日経)と強調している。ビッグ3への打診は今回も憶測が憶測を呼んだようだが、この間日産の株価も400円まで暴落するなど、IR効果としてはマイナス材料となっていたことも否めない。