米国の新車販売、約25年ぶりの低水準…10月

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米国の新車販売、約25年ぶりの低水準…10月
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民間調査会社、オートデータ社の調べによると、2008年10月の米国新車販売台数は83万8156台で、前年同月比は31.9%減と12か月連続で前年実績を下回った。この台数は約25年ぶりの低水準で、100万台割れは2か月連続となる。

とくに苦しいのは経営不振が伝えられる米国ビッグ3。首位のGM(サーブを除く)は16万6744台で前年同月比は45.4%減と大幅な落ち込み。3位のフォード(ボルボを除く)は12万8531台で29.2%減。4位のクライスラーは9万4530台で34.9%減と、販売減少に歯止めがかからない。

日本メーカーも事情は同じだ。2位のトヨタは23%減の15万2101台と6か月連続のマイナス。10月3日から主要11車種を対象に開始したゼロ金利キャンペーンも、販売の起爆剤にはならなかった。

5位のホンダは25.2%減の8万5864台、6位の日産は33%減の5万6945台。販売不振を受けて北米日産は急遽、11月末までの期間限定で『ヴァーサ』『アルティマ』など5車種にゼロ%金利を導入した。

欧州メーカーでは、BMWとフォルクスワーゲンがマイナス幅を最小限に抑えたのが目を引く。7位のBMW(MINIを含む)は4.9%減の2万5526台。BMWは13.9%減の2万203台と減少したが、MINIは56.4%増の5272台と好調だった。

8位のVW(アウディやベントレーなどを含む)は6.5%減の2万3508台。VWは7.9%減と不調だったが、アウディが0.3%増の7443台と健闘した。

このほか、主要メーカーでは9位のヒュンダイが31.1%減の2万0820台、10位のダイムラー(メルセデスベンツとスマート)が24.5%減の1万7248台、11位のマツダが25.9%減の1万6442台、12位のキアが38.5%減の1万5483台と大きく後退した。

10月の販売台数は米国ビッグ3にとっては資金繰りをさらに悪化させる結果。吸収合併などの業界再編は避けられない見通しだ。

《森脇稔》

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