13日に発表された富士重工業の新型コンパクトカー・スバル『デックス』(DEX)は、ユーザーの子供の有無、独身・既婚、年齢を問わず幅広い層をターゲットにした“間口の広い1.3リットル”だ。
スバルの新コンパクトは他社の売れ筋商品をライバルとしている。同社スバル商品企画本部の金井達氏は「競合という意味では、ハッチスタイルのトヨタ『ヴィッツ』やホンダ『シビック』も入ってくるだろう」と話す。いっぽう、マーケティング推進部の谷内田雅人氏は、「トヨタ『ラクティス』、日産『キューブ』あたりになるだろう」と似たスタイルの車種をあげていた。
2人があげるライバル車から見ても、デックスのターゲットユーザーは幅が広いことがうかがえる。
「スバルは残念ながら若い人たち(のウケ)が弱い。だから若い人たちにこのクルマに乗ってもらいたい。OEMの兄弟車だが、フロントまわりはいわゆる“スバルファミリー”の顔に仕立てている。スバルの“スポーティーさ”を売りに若い人たちにも訴求していきたい」と同社代表取締役社長の森郁夫氏は語っていた。