「後退したキャビンと、これにヘッドランンプの頂点からウエスト一気に弧を描くキャラクターラインが入ることで、リアの駆動輪にパワーが集中しているかのような、明快なFRプロポーションの力みなぎるダイナミクスを表現した」
新型日産『フェアレディZ』のエクステリアデザインについて、日産デザイン本部プロダクトデザイン部アソシエートプロダクトチーフデザイナーの谷中譲治さんはそう語った。
「先代よりも広がった全幅は、目いっぱいフェンダーの張り出しに使い、これを皮膚感を持ったサーフェスで覆った。たくましく血の通ったアスリートのような、筋肉質のボディを感じてもらえればと思う」
特徴的なV字型のヘッドランプとリアコンビネーションランプは「ブーメランモーション」と呼ばれ、ボディの大きな流れの中で、書道で言うところの『とめ、はね、はらい』的役割を果たし、ボディを引き締めたとのこと。
ボディカラーには、そのデザインの魅力を引き立たせる8色が用意されており、そのうちプレミアムルマンブルー、プレミアムアルティメイトイエロー、ブリリアントホワイトパールの3色は日産新色となっている。