GARMINの最新PND、nuvi900とnuvi205Wが採用した新しいWeb連動サービスがフォトナビゲーション。写真をキーとした位置情報の共有システムというべきものだ。
ガイドブックに載っていない穴場にドライブしよう
説明するより見た方が早いので、とにかく「GARMIN Connect」(http://connect.garmin.com/photos)へアクセスしてみよう。最初はサンフランシスコ近辺の地図が表示されているが、キーワードに「東京」とでも入力して検索すれば東京近辺の地図が表示される。しかも何枚もの写真が地図に貼り付けられているのがわかるはず。この写真を好きなように見ていき、「ここに行ってみたい」という写真があったらその1枚をGARMINのPNDに転送。あとはPNDがその場所までガイドしてくれる。これがフォトナビゲーションの概要だ。
写真は一般のユーザーが自分で撮影した写真を投稿したもので、つまりGARMIN Connectは口コミの絶景ポイントや穴場の観光地の情報交換サイトというわけだ。もちろん、自分がおすすめの場所を写真に撮って投稿することもできる。
◆フォトナビゲーションを使う準備をする
最初に利用するときはいくつかの手順を踏まなければならない。まずGARMIN Connectのアカウントを取得してサインインする。アカウント取得に必要なのは名前とメールアドレスくらいで、もちろん無料だ。
続いてデータをPNDに転送するためのプラグインをインストールする。このソフトはインストールさえすればあとは忘れてしまってもかまわない。
◆気に入った写真をPNDに転送して目的地に設定
準備ができたら気の向くままに写真を眺めて面白そうな場所を探す。ただ、このときにキーワードで地名を検索しないと写真が表示されないようだ。例えば「東京」で検索し、地図を名古屋までスクロールしても名古屋近辺の地図は表示されない。必ず目的地周辺の地名で検索をする必要がある。
写真はそれぞれクリックすると拡大表示される。このとき右下にある「+」ボタンをクリックするとその写真が地図の右側に表示される。nuvi900かnuvi205Wをパソコンに接続し、「デバイスに送信」ボタンをクリックするとその写真を転送することができる。
転送した写真の場所にガイドさせるにはPNDの「目的地検索」-「お気に入り」を選択。「Panoramio Photos」というグループができており、その中に写真がある。あとはその写真をタッチして「出発」ボタンをタッチすれば目的地として設定される。
なお、自分で写真を投稿したいときは「Panoramio(パノラミオ)」(http://www.Panoramio.com)というサイトに投稿する。Panoramioは大手のオンラインアルバムサイトで、GARMIN ConnectはPanoramioと提携して運営されているのだ。当然ながらPanoramioでは別途アカウントを取得する必要がある。投稿する写真はごく普通のデジカメ画像でよく、位置情報を埋め込んだりする必要はない。投稿時に位置を指定すれば、Panoramioがその位置情報を画像データに埋め込んでくれる。