ホンダの福井威夫社長は17日の年末会見で、ビッグ3の問題について触れ、「基本的には優勝劣敗の世界」としながらも、「今回は特異な状況で、何らかの支援で健全な体質に戻るということがベストな方向だと思う」と述べた。
ビッグ3の1社でも破綻したら、世界中の自動車メーカーにとってインパクトが大きく、「破綻の仕方によっては好ましくない状況になる」(同)。しかし、米政府による支援が「適正な競争を欠くような、不公平な支援であってはならない」と注文を付けた。
また、米国での部品調達については、ビッグ3の話題が出始めた時から、さまざまなリスクを検討してきたそうだ。ホンダの場合、米国資本100%の現地メーカー数十社から部品を調達している。
それらを全社洗い出し、万が一にビッグ3の1社がおかしくなった時に、影響を大きく受ける企業を調べたという。その結果、「1か月持ちこたえられれば、日本から部品を供給するなど、いろいろと代替手段がとれる」とした。