日本電産は、富士電機グループで産業用小型電動機事業を担う富士電機モータ(FDM)の買収を取り止めると発表した。
両社は、今年9月30日に2009年1月1日をメドに資本提携することで基本合意し、将来的にはFDMを日本電産の完全子会社することについて前向きに検討していた。
基本合意書締結以降、日本電産、富士電機は、統合準備委員会を設立し、各種デューディリジェンスや各分科会での実務者間協議を実施するなど、最終契約書締結に向けて交渉してきた。
しかし、基本合意書締結時には予想していなかった事業環境の急速な下降局面で、日本電産、富士電機ともFDMの企業価値を適切に評価すること困難な状況となった。その結果、買収価格や条件を巡って交渉が難航、交渉の着地点を見出すことが困難であるとの結論となり、資本提携を見送ることを決定した、としている。