スズキの鈴木修会長兼社長は5日、東京で記者会見し、2009年3月期の第3四半期決算や通期見通しを発表した。通期業績は下方修正したものの、営業利益は670億円(前期比55.2%減)、純利益は220億円(72.6%減)と黒字を確保する予想。
鈴木会長は、来期以降についても「赤字は何としても回避したい」と強調、「天命を待つのでなく、あらゆる手を打っていきたい」と語った。
鈴木会長は「ウチのような中小は、いろいろな手が打てる大手さんと違って一度赤字になると上がりようがない」と、持論の「スズキ中小企業」論を展開した。
今期の売上高は3兆円(14.3%減)に下方修正したが、来期の売上高は今下期の減収ペース(30%)を当てはめると「2兆5000億円くらいになる可能性もある」と指摘。そのレベルでも「収益の出る体質に変えていきたい」と、決意を示した。