日産自動車が発表した2008年4 - 12月期の連結決算は、当期純利益が前年同期比87.5%減の432億円と大幅減益となった。
円高による為替差損に加えて、世界的な新車市場不振の影響を受けて同社の販売も低迷、10 - 12月期の営業損益が832億円の赤字となった。このため、4 - 12月期の営業利益は同84.0%減の925億円だった。
売上高は同14.7%減の6兆6858億円と減収だった。期中のグローバル販売台数が同3.0%減の263万3000台とマイナスとなったほか、円高の進行で為替換算が影響した。経常利益は同84.0%減の900億円にとどまった。
カルロス・ゴーン社長は「金融収縮と消費意欲の低迷が最も大きく影響し、世界経済は想定していたあらゆるシナリオの中でも、最悪もしくはそれ以上の状態となっている。日産は将来に目を向け、今後も引き続きキャッシュフローの確保を最優先し、業績の向上に向けて迅速、適切かつ効果的な措置を講じていく」としている。