ホンダの次期社長に内定した伊東孝紳専務は23日、東京の本社で福井威夫社長とともに記者会見した。
席上、伊東専務は「100年に1度といわれる大変難しい時期であり、いかにスピーディーに柔軟に対応していくかだ。将来の圧倒的な競争力につながる効率的な体制をつくりたい」と抱負を述べた。
伊東専務は『インサイト』を引き合いに出しながら、「お客さまが求める商品、技術を求めやすい価格で出すことはホンダの持ち味」と指摘。そうした商品を「もっとスピードを上げて出していくのが私の課題」と述べた。
また、厳しい経営環境のなかでは「世界の従業員のベクトルを合わせること」が重要とし、「従業員の夢や志を大切にする経営を引き継いでいきたい」と語った。