日産自動車が発表した2009年3月期の連結決算は、最終損益が2337億円の赤字となった。
期中のグローバル販売台数は前年同期比9.5%減の341万1000台となった。北米が同16.2%減の113万3000台となったほか、国内も同15.1%減の61万2000台と低迷した。欧州も同16.7%減の53万台だった。一般海外市場は中国が好調だったため、同7.1%増の113万6000台となった。
期中に『ティアナ』やインフィニティ『FX』、『マキシマ』など、新型車8車種を投入したものの、市場環境の悪化などから、売上高は同22.1%減の8兆4370億円となった。
新車販売の不振やモデルミックスの悪化などで5252億円、為替差損で2230億円、原材料価格の高騰などで1342億円などの減益効果があり、営業損益は1379億円の赤字、経常損益は1727億円の赤字となった。
カルロス・ゴーン社長は「世界的な景気後退と金融危機は今後も続くが、信用収縮の緩和、政府による一連の景気対策の効果、消費者心理の段階的な改善など回復の兆しが見えてきている。引き続き経済環境を慎重に見極めながら業績改善に注力していく」と述べた。