日立製作所が12日に発表した2009年3月期連結決算は、最終赤字が7951億円となった。
売上高は前年同期比10.9%減の10兆3億円だった。昨年11月以降の自動車や半導体、産業機器などの需要急減に伴い、電力・産業システム部門やデジタルメディア・民生機器部門、高機能材料部門を中心に全ての部門で前年を下回った。
営業利益は売上げ減少で、特に電力・産業システム部門と高機能材料部門の収益が悪化、同63.2%減の1271億円と大幅減益となった。
営業外損益では半導体関連会社等の業績悪化による持分法損失の計上や需要低迷の長期化に対応した固定資産の減損損失を含む事業構造改革関連費用の計上、円高による為替差損、有価証券評価損などを計上、税引前当期損益は、2898億円の赤字となった。
今期の業績見通しは売上高が同11.0%減の8兆9000億円、営業利益が同76.4%減の300億円、税引前当期損益が1700億円の赤字、最終赤字が2600億円となる見通し。