日産『GT-R』が4月23日、ドイツ・ニュルブルクリンクで行ったタイムアタックにおいて、7分26秒70という自己ベスト記録をマークした。動画共有サイトでは、そのタイムアタックの映像が公開されている。
現行GT-Rは、過去4回、ニュルでタイムアタックを敢行。最初は2007年9月で、7分38秒を記録。2度目となった2008年4月は、7分29秒3へ短縮した。
GT-Rはデビュー以来、初の改良を2008年12月に実施。最大出力を480psから485psへ5psアップすると同時に、足回りの設定も変更した。その改良の効果を確認する目的で、今年4月15日、3度目のタイムアタックに挑戦。結果は7分27秒56と、1秒47もの短縮に成功した。
しかし、日産はさらに上を目指して、4月23日、5度目のタイムアタックにトライ。用意された車両は日本仕様で、オプションのダンロップ製ランフラット「SPスポーツ600DSST」タイヤと、レイズ製アルミ鍛造ホイールを装着。ドライバーには前回と同じく、元F1ドライバーの鈴木利男氏が起用された。
ニュルブルクリンク北コースは、1周20.8km。高低差約300メートル、コーナー数172という超難コースだ。GT-Rは、7分26秒70というベストラップをマーク。シボレー『コルベットZR-1』が持つ市販車最速記録、7分26秒4に肉迫した。
世界最高峰のスポーツカーとして、確実な進化を遂げたGT-R。ニュルでの記録更新の様子は、動画共有サイトで見ることができる。