ウェザーニューズは、竜巻による被害を軽減するため、発生をいち早く携帯メールにお知らせする「竜巻アラーム」を携帯サイト「ウェザーニュース」で7月31日からスタートした。
竜巻アラームは、全国4万人が登録しているウェザーリポーターと全国2万人が登録しているゲリラ雷雨防衛隊が協力し、空を共に監視することで、その発生をいち早く捉え、その情報を速報的に登録者にお知らせするというもの。
夏本番を迎えるにあたり、竜巻の発生回数も増加する傾向にある。竜巻は積乱雲がその発生原因と言われ、時に甚大な被害をもたらすことがある。しかし、竜巻の発生予測は、現在の気象観測技術では困難で、事前に人々へ周知することは難しい。また、竜巻発生直後も、それを速報的に伝達するシステムは不十分だ。
竜巻の発生をいち早く捉え、周知するには、人間の目による感測情報、その情報のネットワーク化が重要。同社では、ウェザーリポーターやゲリラ雷雨防衛隊から送られてくる数千もの空の写真や映像を24時間態勢で解析しており、先日発生した群馬県館林市での竜巻では、竜巻発生前の積乱雲や漏斗雲をウェザーリポーターやゲリラ雷雨防衛隊が発見し、その危険性をいち早く周知することができたとしている。
今回開始する竜巻アラームは、観測機が計測した観測値をベースとしたメールサービスとは異なり、人間の目による感測情報を値にした「みんなで作る」新しいカタチのメールサービスとなる。