ゼロスポーツ…EVは商用から普及する

自動車 ビジネス 企業動向
ゼロスポーツ…EVは商用から普及する
ゼロスポーツ…EVは商用から普及する 全 5 枚 拡大写真

ゼロスポーツは2001年に軽トラックEV『ゼロEVセラビュー』を発売、以来8年にわたってEVを販売し続けている。同社は7月より郵便事業向けに従来の集配車をEV化した「エネルギー代替車両」の納入を開始した。中島徳至社長は「郵便事業のEV導入をきっかけに、商用車からEV普及が広まるだろう」と語る。

ゼロスポーツが郵政事業に向けて納入を開始した「エネルギー代替車両」は、従来集配車として利用していたガソリンエンジン車のパワーユニットをバッテリーとモーターに置き換えてEV車両へと改造する、というもの。リチウムイオンバッテリーを搭載し、専用の充電器を使用して8時間での満充電が可能だ。「他社のEVとは異なり、現在の集配車をそのまま流用できるのがメリットです」(中島社長)

「20世紀の日本の自動車メーカーは、『私たちが作ったクルマをさぁ乗りなさい』というスタンスで提供してきた。それにユーザーは合わせるしかなかったんです。この10年位で、ユーザーの需要に対してクルマをつくることができるようになった。しかし、大メーカーでは100台や200台の需要では商売にならない。ゼロスポーツではそこをターゲットに要求に応えてきました」

「商用車の種類というのは商売の数だけ、数えきれない程ありますが、それら全てに我々は対応できると考えています。それは今まで『少ロット・多品種』生産でアフターパーツ、チューニングをやってきた当社だからこそできることです。花屋にしろ豆腐屋にしろ、そして郵政でのEVについても、徹底したターゲッティングを行いアフターパーツを扱ってきた当社にとっては全部同じ見方ができるんです。」

商用軽EVの市場は、2002年の販売台数が31台、03年が27台、07年でわずか2台と非常に小さなマーケットだった。しかし、08年12月に郵政がEVを導入すると発表した事で市場は大きく変わる、と中島社長は語る。現在、郵政が保有する集配車は22000台。ゼロスポーツでは年間1000台のエネルギー代替車両への入れ替えを見込んでおり、「EV市場は垂直立ち上げに近い状態になる」としている。

中島社長は「EVは商用から広まって行くと考えています。我々はそこに集中した投資を行っています」として、市販EVとは全く異なった層を狙って行く考えだ。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに…今春米国発売
  2. シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
  3. 40アルファードの静粛性が一変!調音施工で快適性が飛躍的に向上
  4. レゴ ブロック初心者再び! セナが愛用した「マクラーレン MP4/4」を組み立ててみたら感激した
  5. ジムニー愛好者必見! ベルサスVV25MXが切り拓く新たなカスタムトレンドPR
  6. トヨタ『ランドクルーザー250』発売、520万円から…特別仕様車も
  7. マツダ、新型3列シートSUV『CX-80』をついに世界初公開 日本導入時期は
  8. 【ホンダ N-BOX 新型試乗】アイデアの詰まった使い勝手はまさに「ニッポンの国民車」だ…中村孝仁
  9. レクサス『GX』通常販売は今秋に、先行して100台を抽選販売へ 価格は1235万円
  10. ヤマハ伝統の“白×赤”カラーがついに登場!ネオレトロバイク『XSR900』2024年モデル
ランキングをもっと見る