従来のe燃費では、管理できる情報は走行距離と給油量だけであったが、エンジンのコンピュータ情報を読み取る方式のe燃費プレミアムは、格段に多くのパラメーターを管理することができる。
それらのデータを元に、システム利用者のエコドライブがどのくらいのレベルにあるか、日本中にちらばる会員間で競争し、順位は☆~☆☆☆☆☆の5段階で示される。
燃費性能は車種によってある程度決まるが、加速や巡航、減速などのエコドライブ技量はドライバーの腕によって差が出る。またアイドリング時間などもドライバーの心がけ次第だろう。
燃費の悪いクルマに乗っていても、ハイブリッドカーをランキングでひっくり返すことも可能となる。
チェックポイントは12項目。
●燃費
満タン法のe燃費と異なり、エンジンの燃料噴射量を計算し、精度の高い燃費を算出。任意の区間、期間の燃費も測定することができる。
●発進
急発進は燃料消費が増大する原因になる。穏やかな発進加速が出来ているかどうかを表示。緩すぎてもだめで、ちょうどいい加速が求められる。
●巡航
いったんスピードが乗ったら、なるべく一定の速度で巡行することが燃費向上につながる。急な加減速のないスムーズな巡行になっていたか評価。
●減速
減速の上手さも燃費向上のファクター。急ブレーキを避け、早めにアクセルオフにすることでエンジンの燃料噴射をカット出来ていたか評価。
●アイドリング率
クルマの燃費悪化要因のなかで馬鹿にならない、アイドリングによる燃料消費量。ドライブ中のアイドリング比率を表示する。停車時に手動でエンジンを切れば評価が上がる。
●アイドリングSTOP率
アイドリングストップ機構付きのクルマやハイブリッドカーについては、車両のコントロールユニットから機構作動の情報を読み取り、エンジン停止時間を評価。
●スピード超過
速度が高くなると、空気抵抗や走行抵抗が増大し、燃費が悪化する。クルマの速度情報を解析することで経済速度を守れているかどうかを評価。
●近距離走行
近距離をクルマで移動すると、多量の燃料を消費する暖機運転の割合が上がり、エコドライブにはマイナス。2km以内の近距離ドライブの回数をもとに評価。
●エアコン稼働率
最近はECUでエアコンを制御しているクルマも多い。コンプレッサーの作動時間を検出し、エコ評価を行う。住宅と同様、省エネを意識した設定温度を行うことが肝心。
●エンジン回転数
クルマは通常、エンジン回転を上げると燃費が落ちる。エンジン回転数の情報をコンピュータから読み出し、適切なエンジンの使い方であったか評価。
●あなたの燃料消費率グラフ
発進、巡行、減速、アイドリングなどにどれだけ燃料を使っているか、その比率をグラフで表示。どこが燃料消費の節約ポイントであるかがひと目でわかる。
●あなたの発進加速グラフ
燃料噴射量を左右するスロットル開度をECUから読み取り、グラフ表示。無駄な踏み込みがないかどうかがひと目でわかる。