会社再生の過程で「ハマー」や「サターン」など多くの既存オーナーを有する人気ブランドをも廃止したGM。購入したディーラーも無くなるとあって、気になるは今後の修理や部品調達などのアフターケア体制だ。GMに聞いてみた。
まず一番気になる今後のパーツ供給に関しては、ディーラーが無くなってもすぐにパーツが入手困難になることはなく、ブランド廃止となった『ハマー』と『サターン』に関しては少なくとも車両の保証期間は部品の供給を行い、それ以降は需要と収益性に基づいて適切な期間供給を続けるとのこと。またそれらのパーツは最寄りのGMディーラーで入手(オーダー)でき、整備や修理といったサービスも受けられるとの回答を得た。スパイカーへの売却が決まったサーブブランドのアフターケアに関しては、売却先の新会社に引き継がれ、GMの手から離れる。
新生GMは純正パーツの「AC Delco」、修理等のサービス「Goodwrench」とチューニングパーツ等の「GM Performance」を統括するSPO(サービス・パーツ・オペレーション)の名称を「カスタマー・ケアー・アンド・アフターセールス」に変更した。
「我々のアフターケア体制は新しい名称の下、車両の販売後のよりよい顧客サービスを保つという、GMにとって重要な役割を担ってゆきます」ゼネラルマネージャーのスティーブ・ヒルは語る。
さらに、サターン、ハマー、サーブなど、廃止となったブランド車のオーナーの重要性について「我々がこれらのブランド車オーナーと彼らのサービスニーズの応えなければ、我々が新車を売ったあと彼らを忘れてしまったと感じてしまうことでしょう。既存オーナーの方々にそんな想い抱かせないことをも含め、顧客中心の新たなサービスを提供することが成功につながると確信しています」と力強くコミットメント。
少なくともアメリカ国内においては、当面安心してハマーとサターンを乗り続けることができそうだ。