フェラーリは15日、イタリア・モデナの陸軍士官学校において、『599GTO』を披露した。限定599台は、すでに完売したとアナウンスされている。
599GTOは8日に発表。レース専用車、「599XX」のロードゴーイングバージョンで、専用チューンの6.0リットルV型12気筒エンジン(670ps)を搭載。0-100km/h加速は3.35秒、最高速は335km/hオーバーと、歴代フェラーリ市販車として、最速のパフォーマンスを誇る。価格は公表されていないが、欧州では26万7000ユーロ(約3350万円)程度と見られる。
GTOとは、「Gran Turismo Omologata」の略で、レース参戦用のホモロゲーション取得車を指す。フェラーリは1962年に『250GTO』、1984年に『288GTO』を発表しており、フェラーリにとってGTOとは、特別な意味を持つモデルなのだ。
フェラーリは15日夜、イタリア・モデナの陸軍士官学校(旧ドゥカーレ宮殿)において、『599GTO』を披露。この発表会には、世界中からフェラーリの顧客約500名が出席した。
フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長は、会場に用意された3台の599GTOを前に「我々はフェラーリ史上最強のロードカーを生み出した。この特別なフェラーリに、GTOの名前を与える」と、胸を張った。
フェラーリによると、すでに限定599台は完売したという。599GTOのワールドプレミアは、23日に開幕する北京モーターショーだが、それを待たずして、599GTOはコレクターズモデルになったことになる。