4月17 - 18日に鈴鹿で開幕した「全日本選手権フォーミュラ・ニッポン」は、5月22 - 23日に栃木県・ツインリンクもてぎで今季第2戦を迎える。
開幕ウイナーの小暮卓史(ナカジマ・ホンダ)が連勝を飾ってシリーズの主導権を握るのか、あるいは開幕2 - 3位のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル・トヨタ)にアンドレ・ロッテラー(トムス・トヨタ)、そして前年王者ロイック・デュバル(ダンディライアン・ホンダ)といった強豪外国人ドライバー勢が待ったをかけるのか、注目の一戦だ。
現在のフォーミュラ・ニッポンは、昨年から導入された米国スウィフト社製のシャシーに、ホンダ/トヨタのエンジンを搭載して各チームが覇を競う構図(タイヤは全車ブリヂストン)。昨年、いち早くニューマシンのセッティングのツボを見出し、8戦6勝とシリーズを席巻したのが、中嶋悟の率いるナカジマ・ホンダだ。チャンピオンとなったデュバルが移籍したため、チームに残留した小暮は今季、悲願のチャンピオン獲得が使命ともいえる状況となっている。
開幕戦は本人曰く、「作戦勝ち」。それができたのは、2シーズン目もまだまだナカジマ・ホンダのマシンが速さの面で優位性を保っているからこそ、であった。とはいえ、開幕戦のレース終盤におけるロッテラーのペースの良さを見ると、その差が縮まっている可能性も考えられる。ナカジマ&小暮の優位が保たれるのか、それとも好調ロッテラー、闘将・星野一義のチームから復帰したオリベイラ、移籍先でもそろそろ真価を発揮しそうなデュバルらが「ストップ・ザ・小暮」を第2戦で果たすのか?
その他、開幕戦の予選で不運にもマシンが規定違反となり2番グリッドを失った石浦宏明(チームルマン・トヨタ)も、初優勝を狙って捲土重来を期す。日本人ドライバー勢の躍進からも目が離せないだろう。
第2戦はレース距離250kmで、タイヤ交換の義務付けは「なし」の予定(開幕前の発表資料による)。ただ、実効燃費の面を考えると、おそらく1回のピットインは必要になってくると思われる。あとは、最初の燃料搭載量とピットでの給油量(給油時間)のバランスをどう取るか、タイヤ交換の本数をどうするか、場合によっては2回ピット作戦も視野に入れるか……、といったところが戦略的な焦点となるはずだ。
F1同様のノックアウト方式による予選は5月22日(土)、そして52周で争われる決勝レースが翌23日(日)に開催される。
【ご招待】この第2戦に『レスポンス』読者を招待しよう。今年はフォーミュラ・ニッポンが発足してから15周年の記念すべき年だ。そこで読者2人1組で15組30人を招待する。
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