スズキが10日に発表した2010年3月期の連結決算は、最終利益が前年同期比5.4%増の289億円となり増益となった。四輪車の販売がインド、中国を中心に好調に推移し、全利益段階で増益となった。
販売台数は四輪車の国内が同6.5%減の62万2000台とマイナスとなったものの、海外はアジアが健闘したことから同5.3%増の172万7000台となった。二輪車・ATVは国内外で落ち込み、同9.9%減の301万7000台だった。
売上高は同17.8%減の2兆4691億円と大幅減収となった。国内外での販売台数の減少や為替換算が影響し、2期連続で減収となった。
収益では、売上げ減を諸経費の削減やアジア四輪車の好調で吸収し、営業利益は同3.2%増の794億円、経常利益が同17.8%増の938億円と増益だった。