走行音が静かすぎて歩行者が接近に気がつかない。こうした指摘を受け、EV(電気自動車)やHV(ハイブリッド自動車)に、わざと音を付けた「静音性対策」車両の実車走行調査と体験会が10日午後、都内の自動車学校で開催された。報道陣や一般に公開された。
先に国土交通省自動車交通局がまとめた「ガイドライン」にそって、トヨタ、日産、三菱の3メーカーが対策車両を準備。一般道に見立てた自動車学校のコースで、実車走行を実施した。
用意された車両は、HVではトヨタ『プリウス』、EVでは三菱『i-MiEV』、日産の試作車の3台。自動車学校で使われているガソリンエンジンの教習車両も比較のため用意された。
静音性対策車両が音を出すのは、走行速度10km/h程度の低速の場合だ。調査では対策車両の単独走行のほか、停止、発進をした場合、ガソリン車に続いて走った場合など、様々な走行パターンをテストした。目の不自由な人も走行音を体験した。