幻の2010年型F1マシン、トヨタ「TF110」が5日、ドイツ・ケルン郊外にあるTMGの工場敷地内を走った。注目のTF110は、昨シーズンを戦ったトヨタ「TF109」とはまったく異なるハイノーズを持っていることが確認できる。
また、フロントサスペンションアームの位置も恐ろしく高く設定されており、パッと見の印象では「赤いレッドブル」に見えるほど。
実際、F1マシン開発でいちばん重要な開発エリアの空力において、2009年6月にベンチマークとして定めたのがまさにレッドブルであり、さらに言えば2010年の開幕戦バーレーンGPまでに仮想敵相手のシミュレートでは目標性能をTF110はクリアしていたという。
今シーズンが始まって見せつけられている「RB6」の速さを考えると、仮にこのTF110がグランプリ参戦を果たしていたら……、と考えずにはいられない。