「急速充電はいらない」MINI E での実証実験結果を公開

エコカー EV
BMWプロジェクトi執行役員のウルリッヒ・クランツとMINI E
BMWプロジェクトi執行役員のウルリッヒ・クランツとMINI E 全 5 枚 拡大写真

BMWジャパンは6月15日、東京ビッグサイトにおいて「BMW Group Mobility of the Future – Innovation Days in Japan 2010」を開催した。プレゼンテーションを行った「プロジェクトi」執行役員のウルリッヒ・クランツは、ベルリンで実証実験を行っているMINIの電気自動車(EV)『MINI E』について、初期の実験結果を公開した。

それによると、1回の平均距離は9.5kmで、BMW116iの11km、MINIクーパーの11.7kmとあまり差はなく、37.8kmという1日の走行距離も2台のガソリン車の42/43.5kmに近かった。ユーザーの平均最長航続距離は150kmだったそうで、90%以上は航続距離に満足しており、100km以下では不満があるが、200kmあれば十分、250kmなら最適としている。

また充電については5時間以上かけるケースが80%に上っており、急速充電施設は必要と感じないという意見が多かったという。

申込者は35歳以上の男性が中心で、教育水準が高く、収入は平均以上であり、新技術を好む人が多いとのこと。セカンドカーとして日常の足に使用しているという。クリーンで持続可能な新しいテクノロジーを経験するために参加した人が多く、移動コストの削減は重視していないという結果も出た。

BMWのEVの歴史は旧く、1972年にミュンヘン五輪のマラソン伴走車として「02シリーズ」1602をベースとしたモデルを製作したのが起源となる。プロジェクトiは2007年末に発足した組織で、BMWにおけるEVシンクタンク的な役割を持っているという。

《森口将之》

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