東名バス火災事故、原因を発表 09年の2件

自動車 社会 行政
ジェイアールバス関東事故車
ジェイアールバス関東事故車 全 6 枚 拡大写真

国土交通省は6月30日、昨2009年3月と9月に東名高速の静岡県牧之原市で発生したバス火災事故について、「東名高速道路で発生したジェイアールバス関東株式会社及び株式会社ローレル観光バスのバス火災事故に関する調査小委員会」が、火災の原因はターボチャージャーの破損とする事故調査報告書をまとめ、発表した。

事故はネオプラン(ドイツ)製で、同一構造のダイムラー社製エンジンを搭載したJRバス関東とローレル観光バスの火災事故。報告書はJRバス関東の事故原因について、ターボの軸受け部が潤滑不良となり、または何らかの原因により急激に、コンプレッサ側が破損して全体がアンバランスになったため、シャフト等が破損し、ターボ破損部からのオイルが排気系にかかり出火、延焼したと分析。

ローレル観光バスの事故原因については、ターボの軸受け部が液状シーリング材と推定される異物による潤滑不良となり、コンプレッサ側、またはタービン側のホイール(羽根車)が破損して全体がアンバランスになったため、シャフト等が破損し、ターボの破損部からのオイルが排気系にかかり出火、延焼したと推定した。

再発防止策としては、バス輸入・販売事業者、バス製作者にターボの定期点検整備の実施を求めたほか、ターボ潤滑系の配管部品類の整備を行う場合、液状シーリング材を用いないよう整備事業者に注意喚起する必要があるとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
  2. 一気に200馬力以上のパワーアップ!? アウディのスーパーワゴン『RS4アバント』後継モデルは電動化で進化する
  3. 日産『キャシュカイ』改良新型、表情を大胆チェンジ…欧州発表
  4. トヨタ『クラウンセダン』は違う---水素を使う理由と苦労をチーフエンジニアが語る
  5. 女性向けキャンピングカー「Nomad Lux」デビュー 5月3日初公開
  6. シトロエン C3エアクロス 新型、間もなくデビューへ…ティザー
  7. ピアッジオが創立140周年、記念してペスパの特別仕様を発売---140台限定
  8. 春爛漫の新潟に名車が集結…20世紀ミーティング2024春季「クラシックカー&バイクの集い」
  9. 「何にでもなれる自由な存在」グランドクロスオーバー、スズキ『GSX-S1000GX』の凄みとはPR
  10. ホンダ『N-VAN』一部改良、急アクセル抑制機能を装備…アウトドアスタイルの特別仕様も
ランキングをもっと見る