日産自動車と分譲マンション大手の大京は3日、分譲済みマンションでの電気自動車(EV)充電インフラの整備で覚書を結んだと発表した。両社でマンションに充電器を設置する実証プロジェクトを立ち上げる。横浜市内を対象にプロジェクトに参加するマンションを公募する。
プロジェクトでは日産が提供するEVと充電器を一定期間マンションで利用してもらい、マンションでの運用上の課題と解決策を実証する。対象地域を神奈川県横浜市内とし、日産、大京、大京グループのマンション管理会社、大京アステージとの連名でマンション管理組合に実証プロジェクトへの参画をよびかける。
8月初旬の公募案内を配布し23日に公募を締め切る。12月初旬に着工し2011年1月初旬~3月中旬まで実証実験を行う。
分譲マンションに充電器を設置する場合、どのように区分所有者の合意を形成するかが最大の課題になる。日産と大京ではマンションの区分所有者や管理組合自らが充電器設置を希望した場合にどう課題を解決していくかのスキームを検討してきた。今回、実際の物件で実証する。