国際二輪車工業会(IMMA)はスイスのジュネーブで開催された国連・道路交通安全作業部会で「二輪車交通安全レポート」を発表した。
二輪車交通安全レポートはIMMAが二輪車交通安全の普及を目的に発行しているもので、日本自動車工業会はIMMAの加盟団体としてIMMA交通安全作業部会の議長を務め、レポートの作成を主導した。
今回のレポートでは、世界の二輪車業界団体や二輪車メーカーが各国で実施してきた交通安全活動の事例を取りまとめるとともに、事故統計データの収集強化・国際調和を提言。また、ヘルメット着用(Helmet)、昼間のヘッドライト点灯(Headlight)、道路環境改善(Road Surface)、ライダー教育(Training)の4つの取組みについて「H・H・R・T」として各国に推奨している。
IMMAの各加盟団体は、レポートを国内関係者に広く紹介し、安全普及の促進に役立てていく。
自工会では、日本で二輪車ヘルメット着用とヘッドライト昼間点灯が既に法律で義務化されているものの、ヘルメットの正しい着用促進に向けた啓発、二輪車ライダーが安全に走行できるレーンの設置要望などの道路環境改善、二輪車ライダー教育充実の取り組みに注力していく方針だ。