ボルボカーズを傘下に収め、一躍名を馳せた中国の吉利汽車(ジーリー)。その吉利の小型セダンが、南米の衝突テストに失格していたことが判明した。
この吉利の小型セダンは、『CK1 1.3』というモデル。南米市場では、トヨタ『カローラ』やフォルクスワーゲン『ゴル』と競合する。そのCK1 1.3の衝突テストは、最悪の結果だった。
ラテンNCAP(ニュー・カー・アセスメント・プログラム)は、規定の64km/hでCK1 1.3の前面オフセット衝突テストを実施。最高5つ星のところ、星ゼロという評価に終わったのだ。ちなみに、カローラは4つ星、ゴルは3つ星を獲得している。
このCK1 1.3に対して、ラテンNCAPは、「乗員の保護性能は、非常に劣る。ボディ構造にも、深刻なダメージが認められる」とコメントした。
今年3月、フォードモーターからボルボカーズを買収した吉利汽車。ボルボといえば、衝突安全性の高いブランドとして認知されているが、そのノウハウが吉利製品に生かされるには、まだ時間がかかりそうだ。