「YES WE BUY」…オバマ大統領、公用車に1万4000台のHV

自動車 ビジネス 海外マーケット
全生産の6割を米政府が購入したマリブハイブリッド
全生産の6割を米政府が購入したマリブハイブリッド 全 3 枚 拡大写真

2009年の就任以来、政府関係者の公用車に、ハイブリッドなどの低公害車を積極的に導入してきた米オバマ大統領。その実績が初めて明らかになった。

ブルームバーグが23日に報じたところによると、米政府は2009‐2010年の2年間に、少なくとも1万4584台のハイブリッド車を導入。この期間に購入した車両の約10%を占めたという。2008年の政府公用車に占めるハイブリッド車の割合は1%未満だったため、大幅な増加だ。

公用車として採用されたハイブリッド車の主力は、やはり地元米国メーカー。とくに、GMのシボレー『マリブハイブリッド』は、全生産量の64%を政府が購入した。GMは2009年、不人気を理由に同車の一般向け販売を中止したが、現在ではあたかも米政府専用車として、マリブハイブリッドは活躍しているようだ。

また、フォードの『フュージョンハイブリッド』は、全生産量の29%を米政府が購入。オバマ大統領の就任前の愛車として知られる『エスケープハイブリッド』に関しては、全生産量の14%を導入しているという。

もちろん、政府公用車ということで、各メーカーも最大限の「配慮」を見せる。大口のフリート契約ということもあり、一般向けの販売価格に対して、1台当たり平均5281ドル(約45万円)もの値引きが行われたということだ。

ちなみにハイブリッドの本家、日本メーカーの納入実績は、過去2年間にトヨタ『プリウス』が17台、ホンダ『シビックハイブリッド』が5台と寂しい限り。オバマ大統領にしてみれば、「YES WE BUY(アメリカン)ハイブリッド」、とでも言いたいところだろうか。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
  2. 日産はなぜ全固体電池にこだわるのか? 8月にも横浜工場でパイロットプラントを稼働
  3. 一気に200馬力以上のパワーアップ!? アウディのスーパーワゴン『RS4アバント』後継モデルは電動化で進化する
  4. アルファロメオ『ジュニア』がミラノ・デザインウィーク2024に登場
  5. 日産『キャシュカイ』改良新型、表情を大胆チェンジ…欧州発表
  6. ピアッジオが創立140周年、記念してペスパの特別仕様を発売---140台限定
  7. 女性向けキャンピングカー「Nomad Lux」デビュー 5月3日初公開
  8. 電動アシスト自転車、24年モデルが続々ラインアップ…新型ヤマハ『PAS』のバラエティ豊かな5機種を一挙紹介
  9. シトロエン C3エアクロス 新型、間もなくデビューへ…ティザー
  10. トヨタ『クラウンセダン』は違う---水素を使う理由と苦労をチーフエンジニアが語る
ランキングをもっと見る