広州モーターショーの一角で興味深いクルマを見つけた。
フロントマスクを見ると、スバル車のアイデンティティである「ウイング・スプレッド・グリル」似のグリルに、『インプレッサ』のように切れ上がったヘッドライト。インプレッサのOEMかと思いきや、サイド&リアは三菱『ランサー』だ。こんなコラボってあり!?
実はこのクルマは東南汽車のスポーツセダン『V3』の新型モデル。東南汽車は三菱と合弁生産を行っており、『ランサー』や『ランサーEX(ギャランフォルティス)』の販売も取り扱っている。『V3』はランサーをベースとした東南汽車のオリジナルモデルだ。
V3はランサーをベースとしているため、エンジンも三菱製1.5リットルMIVECエンジンを搭載する。6速マニュアルモード付CVTの搭載が“売り”のスポーツセダンだ。
どのような理由でこのデザインになったのかは不明だが、ランサー(ランサーエボリューション)とインプレッサといえば、かつてWRCに出場していた頃はライバル同士。プレミアムスポーツカーとして位置づけられる現在も、それぞれ多くのファンを持つ2台だ。偶然似てしまったのか、意図的なものなのか…会場でその答えを得ることはできなかったが、いずれにせよ、ファンにとってはある意味究極のコラボレーション(?)だといえよう。