東京ビッグサイトで開催されているオートモーティブワールド2011で、安川電機は使い方によって「顔」を変えることができるフリースペース付の急速充電器『Enewell-CEV』を展示した。
Enewell-CEVは電源部とスタンド部が分かれた分離型の急速充電器。最大2つまでスタンド部の増設が可能だ。最大出力は50kWと他社製急速充電器と変わらないが、最大の特徴はA2ポスターが入ってしまうサイズのフリースペースを本体上部にセットしている点だ。
会場に置かれたデモ機のフリースペース部には液晶モニターが埋め込まれていたが、設置場所や用途によって、セールのポスターや、商品のショーケース、FeliCaカードリーダーなど導入する事業主のアイデア次第で様々な活用ができる。
また、誰にでも簡単に使用出来るよう操作方法にも気が配られている。手順案内の中に操作ボタンを配置し一体化させることで、操作に迷ったり間違えたりすることなく安心して充電ができるのだという。
開発に携わったインバータ事業部・環境エネルギー機器事業統括部の岡林千夫事業開発担当部長は、「EVのユーザーにとって充電をすることは、目的ではありません。あくまで買い物や観光のついでにするものです。そうしたユーザー目線で充電器を考え、楽しく、誰でも使いやすい充電器を開発しました」と語る。
販売価格はスタンド1台で360万円、2台で490万円。3月21日より販売を開始し、2011年度は100台を販売する計画だ。