フォルクスワーゲンは2月28日、ジュネーブモーターショー開幕前夜のプレスイベントにおいて、コンセプトカーの『GO!』を初公開した。
同車は、フォルクスワーゲングループの新メンバーとなったイタルデザイン・ジウジアーロがデザインした小型コンセプトカー。同時に披露された『テックス』がスポーティなクーペだったのに対して、このGO!はMPVを提案する。
GO!の特徴は、高効率なパッケージングにある。全長は3990mmとコンパクトだが、ホイールベースは『パサート』と同じ2700mmと長い。その結果、有効室内長は2038mmと、フルサイズSUVを凌ぐ広さを実現している。
パワートレインは、「ブルーeモーション」と呼ばれるEV。その詳細は明らかにされていないが、1回の充電で最大240kmを走行できる。二次電池は前後の床下に搭載し、前後重量バランスは59対41とした。
フォルクスワーゲングループを率いるマルティン・ヴィンターコルン会長は、「我々は2018年までに、販売台数と収益性で世界ナンバーワンの自動車メーカーになる。この目標達成に向けて、イタルデザイン・ジウジアーロの果たす役割は大きい」と語っている。