韓国最大手メーカーのヒュンダイ、そしてキア。グループで国内シェア8割を占めるという同社の代表的な販売車種を、会場写真とともに紹介する。同社の強みは、韓国市場で最も人気のある4ドアセダンを多く取り揃える点にある。
ヒュンダイ、そして韓国を代表するクルマといえば、中型セダンの『ソナタ』だ。1985年に初代が登場し、現行モデルは6代目。2009年9月発売直後、半月ほどで国内で5万台を売り上げた人気車種だ。北米での好調もソナタの貢献によるところが大きく、販売台数でトヨタ『カムリ』を超えたことも話題となった。国内ではソナタのタクシーも多く、町を歩いて見かけない日はないほど。先代モデルは日本にも導入された。
フラッグシップセダンは『エクウス』。『Sクラス』や『7シリーズ』に劣らない堂々たるスタイルで、特にソウル市内などではショーファーカーとして多く見かける。中型セダンでは『ジェネシス』、『グランジャー』をラインナップ。それぞれ、日本でいう『クラウン』、『マークX』の立ち位置というと分かり易いだろうか。
いっぽうキアは、大型セダン『K7』、そして中型に『K5』をラインナップする。現行K5は国内販売でソナタを上回った実績を持つ人気車種。最新のキアデザインに則り、アグレッシブなデザインが特徴だ。ソナタと同じくタクシーも多く見かける。
韓国市場で好まれる車種の特徴は中国や北米に近く、高級感をアピールできるセダン、そしてSUVが人気だ。ヒュンダイは『ツーソン』や『サンタフェ』、キアは『スポルテージ』、『ソレント』、『MOHAVE』と選択肢も多い。中でもスポルテージはその名の通りスポーティなイメージが若者に人気だという。
コンパクトカーでは、ヒュンダイは『アヴァンテ』、『アクセント』、スポーツクーペの『ヴェロスター』をラインナップ。アヴァンテとヴェロスターは
北米にも投入されている。キアは『モーニング』、『ソウル』を取り揃え、こちらは欧州戦略車種として展開している。
今回のショーではヒュンダイ、キアともにハイブリッドモデルのソナタとK5を発表した。韓国セダン市場で人気を二分する車種のハイブリッド化で、さらなる販売拡大が期待される。