【シボレー キャプティバ 海外試乗】日常にフレンドリーなSUV…まるも亜希子

試乗記 輸入車
新型キャプティバ韓国仕様
新型キャプティバ韓国仕様 全 12 枚 拡大写真

GMが誇る、世界各地のデザイナー、エンジニアたちのグローバルコラボレーションとして誕生した、新型『キャプティバ』。スタイリングは北米とアジアの共同、エンジンはオーストラリア、製造は韓国という布陣だ。ボウタイエンブレムを中心に、大きなグリルがインパクトを与えるフロントマスクは、車高が低めのモダンなモノコックボディと相まって、新生GMらしい未来的な印象を与えている。

コクピットはプッシュボタンスタート、電動のスイッチ式パーキングブレーキとこれまた先進的で、スペースの有効活用にもなりゆったりとした空間だ。3列シートはスタジアムレイアウトになっており、2列目のゆとりはもちろん、3列目でもそれほど窮屈に感じず座ることができる。とくに背もたれが高く、長身の大人でも肩がはみ出さないのがいい。シートアレンジは2列目の折り畳みに最初はコツがいるものの、3列目まで簡単にフルフラットになる。
 
日本に入るのは2.4リットル4気筒ガソリンエンジンだけど、今回は2.2リットルのディーゼルにソウル近郊で試乗した。6速ATで、シフトタイミングや出力制御を自動で行うエコボタンが付いている。駆動は、ESCとの協調など8つのセンサーで自動トルク配分をするアクティブオンデマンドAWDだ。
 
ノーマルモードでは、発進から低速時には重厚感があり、速度がのってくるにつれて軽快感が増していく感覚。ディーゼルとは思えない静かさで、乗り心地は硬すぎず柔らかすぎずの良いバランスだ。追い越しなどで強く踏み込むと3500rpmくらいまでポンと回るけれど、エコモードではそれが2500rpmくらいに抑え込まれ、足先に重たさを感じた。でも街中では慣れれば違和感はなく、高速でものんびり走るなら十分だった。
 
昨今はスポーティさを求めるあまり、反応が神経質だったり乗り心地が硬いSUVもあるけれど、キャプティバは軽快ながらもゆったり感を忘れていない、日常にフレンドリーなSUVだと感じた。日本導入は7月頃とのことで、改めて乗るのが楽しみな1台だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

まるも亜希子|カーライフ・ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。現在は雑誌・ウェブサイト・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、セーフティ&エコドライブのインストラクターも務める。04年・05年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー(2010-2011等)選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。

《まるも亜希子》

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