三菱航空機とボーイングは6月22日、三菱航空機が開発を進める次世代リージョナルジェット機『MRJ』のカスタマー・サポートをボーイングが提供することで合意、パリで開催中のエアショーにおいて両社よりその業務体制を発表した。
同契約の下、ボーイング民間航空機部門内のボーイング・コマーシャル・アビエーション・サービセズは、MRJの部品調達・在庫計画の策定、現地サービスを含めた各種サービスの運営など、カスタマー・サポート サービスを提供する。
三菱航空機は、ボーイングのカスタマー・サポートを活用しながら自社によるカスタマー・サービス体制の構築を目指す一方、MRJの営業活動を強化する。
また、ボーイングは、三菱航空機独自のサービスとメンテナンス用ウェブサイトを提供。同ウェブサイトは、メンテナンスや交換部品の必要性を予測、検知するために必要なアプリケーションとデータをユーザーに供給し、MRJの運航会社は、同ウェブサイトを利用することにより、最短時間でのメンテナンス作業が可能となるとしている。
三菱航空機の江川豪雄社長は、「本日、ボーイング社とMRJのカスタマー・サポート支援に関する契約を締結しました。この度の契約で、ボーイングの支援により最良のカスタマー・サポートをお客様に提供することが可能になり、お客様の競争力と収益力の向上に大きく貢献します。さらに、この協業により、三菱航空機とボーイング社の関係が大きく発展してゆくものと確信しています」と語っている。