トヨタ自動車が、韓国市場で攻勢に出る。2011年下半期(7〜12月)には、一挙4台もの新車をリリースする計画だ。
これは22日、トヨタの韓国法人が明らかにしたもの。同社によると、今年7月から12月にかけて、韓国市場へ次期『カムリ』、ミニバンの『シエナ』、SUVの『ハイランダー』と『ヴェンザ』の合計4車種を投入することを検討しているという。
これら4車種を見て分かるのは、すべて北米市場の主力車という点。2010年12 月、米国と韓国の間でFTA(自由貿易協定)交渉が妥結した。これにより、米国生産車を韓国に輸入しても、高い関税が課せられることがなくなったのだ。
今回の新車ラッシュの背景には、6月初旬、トヨタ自動車の豐田章男社長が韓国を訪問したことが大きい。これを受けて、販売不振が続く韓国事業のテコ入れ策に乗り出したと受け取れる。