アウディ「R18TDI」の2連覇、そしてアウディにとっては10度目の優勝で幕を下ろした2011年のルマン24時間耐久レース。そのドキュメンタリー映像が、ネット上で公開されている。
この映像は、アウディの米国法人、アウディオブアメリカが公開しているもの。長丁場のレースを、アウディのドライバーやチームスタッフが振り返る内容だ。
今年のルマンは、アウディにとって波乱の展開。2台のR18TDIが大事故でリタイアしたのだ。
最初のクラッシュ(映像内では4分10秒付近)は、序盤に発生。アウディR18TDIの3号車をドライブするアラン・マクニッシュ選手が、フェラーリ『458イタリア』ベースのGTEプロクラスマシン、「458GTC」(58号車)と接触。R18TDIはタイヤバリアに叩きつけられた衝撃で、宙を舞い横転して停止。オフィシャルやカメラマンを巻き込むところだった。
また、2度目のクラッシュ(映像内では7分30秒付近)は、夜間に発生。アウディR18TDIの1号車をドライブするマイク・ロッケンフェラー選手が、同じくフェラーリ458GTCの71号車と高速ストレートで接触。R18TDIはガードレールに激突し、大破した。この事故で、ロッケンフェラー選手は病院に救急搬送されている。
幸いにして、両選手とも無事。事故を乗り越えてつかんだ栄光の記録は、動画共有サイト経由で見ることができる。