ヤマハ発動機が発表した2011年1〜9月期(第3四半期)の連結決算は、経常利益が前年同期比10.5%増の679億円と増益となった。
売上高は、ベトナムやインド、ブラジルの新興国での二輪車や船外機の販売増により実質的には増収だったものの、為替換算影響で前年並みの9858億円、同0.2%減となった。
利益面では、販売増加による粗利の増加、構造改革によるコスト削減・経費削減効果が円高、原材料価格の上昇、震災影響などの減益要因を吸収し、営業利益は同24.5%増の607億円となった。
純利益は同28.7%増の400億円となった。
第3四半期まで計画を上回って推移しているものの、円高やタイで発生した洪水被害などで先行き不透明なため、通期業績見通しは前回予想を据え置いた。