【東京モーターショー11】日産 PIVO 3…草書から楷書に

自動車 ニューモデル モーターショー
日産 PIVO 3
日産 PIVO 3 全 6 枚 拡大写真

日産自動車は第42回東京モーターショーに『PIVO 3』を出品する。これは、2005年の『PIVO』、2007年の『PIVO2』の流れをくむコンセプトカーで、全長2.8mのコンパクトな車体にインホイールモーターを採用した3人乗りのシティコミューターである。

デザインコンセプトは“New Stance”と“Bold Surface”だ、と話すのは、グローバルデザイン本部プロダクトデザイン本部プロダクトチーフデザイナーの井上真人さん。「これまでのPIVOからは、リアリティが高まっていると同時にキレのいい形になった。これまでのPIVOが、書道でいえば草書だったものが楷書になったイメージです」。

具体的には、エクステリアはシャープな線で仕上げられている。「これまでは割と丸い線を多用していましたが、非常にシャープな線で、ダイナミックな構成というのを心がけました」という。その他、「ライティング機能に関して、新しいアイディアを盛り込もことで、これまでのPIVOシリーズの中では、クルマ感が強い、スポーティなデザインとしました」。

インテリアのキーワードは“Seamless Ready”。「このクルマは、街とつながり、それから、人とつながります。次々と新しいことが準備されて提供されるのです。つまり、Readyという状態がSeamlessにつながる、それをインテリアでも表現しました」(井上さん)。

インテリアのもうひとつのキーワードとして“Matured PIVO Quality”というものがある。「これまで使われなかった、非常にクォリティの高い素材を使っています。つまりただのエコデザインではなく、価値の高いエコカーの次の世代はどうなのかということを表現したものなのです」とし、次世代エコカーのより具体的提案を込めていることを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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