日産自動車は第42回東京モーターショーに『PIVO 3』を出品する。これは、2005年の『PIVO』、2007年の『PIVO2』の流れをくむコンセプトカーで、全長2.8mのコンパクトな車体にインホイールモーターを採用した3人乗りのシティコミューターである。
デザインコンセプトは“New Stance”と“Bold Surface”だ、と話すのは、グローバルデザイン本部プロダクトデザイン本部プロダクトチーフデザイナーの井上真人さん。「これまでのPIVOからは、リアリティが高まっていると同時にキレのいい形になった。これまでのPIVOが、書道でいえば草書だったものが楷書になったイメージです」。
具体的には、エクステリアはシャープな線で仕上げられている。「これまでは割と丸い線を多用していましたが、非常にシャープな線で、ダイナミックな構成というのを心がけました」という。その他、「ライティング機能に関して、新しいアイディアを盛り込もことで、これまでのPIVOシリーズの中では、クルマ感が強い、スポーティなデザインとしました」。
インテリアのキーワードは“Seamless Ready”。「このクルマは、街とつながり、それから、人とつながります。次々と新しいことが準備されて提供されるのです。つまり、Readyという状態がSeamlessにつながる、それをインテリアでも表現しました」(井上さん)。
インテリアのもうひとつのキーワードとして“Matured PIVO Quality”というものがある。「これまで使われなかった、非常にクォリティの高い素材を使っています。つまりただのエコデザインではなく、価値の高いエコカーの次の世代はどうなのかということを表現したものなのです」とし、次世代エコカーのより具体的提案を込めていることを語った。