定員外乗車が発端の滑落事故、運転の教諭を書類送検

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今年5月、山形県米沢市内の林道で発生し、高校生ら12人が負傷したワゴン車の転落事故について、山形県警は1日、このクルマを運転していた44歳の男性教諭を自動車運転過失傷害容疑で書類送検した。

山形県警・交通指導課によると、問題の事故は2011年5月28日の午後1時15分ごろ発生している。米沢市李山付近の林道(天元台スキー場に隣接した管理用道路)を走行中のワゴン車が路外に逸脱。斜面を回転しながら転落し、最終的には道路から約200m下まで転落した。

クルマの定員8人だったが、事故当時は高校2年生と3年生の山岳部10人と58歳の男性教諭など、合計12人が座席をフラットにした状態で乗車。転落時に回転したクルマから車外に投げ出された5人が骨折などの重傷。運転していた44歳の男を含む7人も全身打撲の軽傷を負った。

警察では運転していた44歳の男の回復を待ち、自動車運転過失傷害容疑で事情を聞いていたが、男は出発直後からブレーキの効きが悪くなっていることを認識しつつ、「自分の技量ならば大丈夫」と判断して運転を継続していたことが明らかになった。転落地点手前の斜度は約16度の急勾配で、ブレーキを掛けても速度が落ちず、約30km/hの速度を保ったまま転落に至ったこともわかった。

警察では「危険を認識しながら運転を継続した」と最終的に判断。男を自動車運転過失傷害容疑で書類送検した。現場は公道ではないため、道路交通法違反(定員外乗車)については適用を見送っている。

《石田真一》

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