ホンダがジャパンプレミアとして出展した3台のバイク『NC700S』、『INTEGRA』、『NC700X』。見た目の印象が異なる3台だが、エンジンやブレーキ、マフラーやメーターなど多くのパーツを共通化することで、生産コストが削減されている。
ディスクブレーキプレートをよく見ると、1枚の金属円板を切り抜き、切り抜いた外側と内側で前後輪の2枚のディスクを作り出していることがわかる。
燃費はリッター約28kmと非常に低燃費。そのおかげでガソリンタンク容量を減らすことができた。従来ガソリンタンクがある位置は、ヘルメットを収納するスペースとなっているのが特徴。
本田技術研究所の青木柾憲氏は「ヘルメットを収納できるようにするのなら、当然フルフェイスが収納できないと意味がないので、徹底的にこだわってレイアウトした。エアクリーナーも収納位置と同じ部分にあるが、ハンドル側に寄せてスペースを確保した」と言う。
従来、バイクの車体中心部はスペースが確保しにくいが、青木氏は「この3台のエンジンはシリンダー部分が傾斜しているため、収納スペースを用意することができた」と言う。