マツダは13日、今春発売予定の新型クロスオーバーSUV『CX-5』に、市街地や渋滞走行時における低速での前方衝突回避をサポートする先進安全技術『スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)』を搭載すると発表した。
スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)は、自車が約4~30km/hの速度で走行中、フロントウィンドーガラスの上端に搭載されたレーザーセンサーで先行車両や障害物などを検知し、自動的にブレーキを作動させるもの。
実際の動作では、まず、衝突の危険性が高いと判断された場合、ブレーキの遊び詰めにより、ドライバーによる素早い制動を可能にする状態とする。その後、ドライバーがブレーキペダルを踏むなどの回避操作を行わなかった場合には自動ブレーキを作動させる。
これにより、先行車両や障害物との相対走行速度差が30km/h以下の場合に、衝突回避をサポートもしくは衝突による被害を低減するとしている。
また、SCBSにはAT誤発進抑制制御が用意され、前方に障害物などが検知された状態で、必要以上にアクセルを踏み込んだ場合、ドライバーに警報音とメーター表示で注意を促すとともにエンジン出力を抑え、急発進を抑制する。
マツダでは、「事故のない安全なクルマ社会」の実現を究極の目標として、SCBSなどの安全技術を、今後導入する車種に積極的に展開することを目指す。