日産自動車は6日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー12において、『ハイクロス・コンセプト』を初公開した。
同車は、日産の次世代クロスオーバー車の方向性を示唆した1台。欧州Bセグメントに『ジューク』、Cセグメントに『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)などを擁する日産が、さらなるクロスオーバー車のラインナップ拡大を狙って提示したのが、ハイクロス コンセプトだ。
外観は日産のデザインアイデンティティに、新しい要素をミックス。フロントはスタイリッシュな新型ヘッドライトを採用し、特徴的なV字型グリルによる表情を構築している。ボディサイズは全長4660mm、全幅1850mm、全高1670mm、ホイールベース2780mm。室内は3列シートを備え、7名乗車を可能にする。
パワートレインには、日産の新世代ハイブリッドを搭載。これは直噴2.0リットルガソリンエンジンに新開発の小型リチウムイオンバッテリーを組み合わせたシステム。日産によると、排気量2.5リットル相当のパフォーマンスと、コンパクトカー並みの環境性能を両立するという。
また、このハイブリッドパワートレインは、FF車用の新技術を、4WD用に変更したもの。新世代エクストロニックCVTと組み合わせた、1モーター2クラッチ方式となる。新世代エクストロニックCVTは、従来のCVT比で、10%の燃費改善をもたらすとのこと。
日産は現時点で、このハイクロス・コンセプトの市販化計画を公表していない。デザインや技術は、次期『エクストレイル』に反映されると見られている。