【新聞ウォッチ】シャープ「自前主義」限界、台湾大手・鴻海が出資

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シャープAQUOSクアトロン
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年3月28日付

●消費税法案「3%成長」目標明記、民主執行部修正案提示、増税条件とせず(読売・1面)

●コスモ石油鵜社長森川氏が昇格(読売・8面)

●日本株に追い風、円高修正と復興需要(読売・9面)

●東電値上げ同意1割、企業、17%に反発(朝日・9面)

●イエローキャブは日産車、来年から切り替え、看板でPR(朝日・9面)

●大学生の就職人気企業ランキング、明治が初の首位(毎日・7面)

●EV“走り”で頂点に 日本勢、米レースに続々参戦(産経・11面)

●萩田氏ら3人起用、経団連副会長、6月正式決定(産経・11面)

●福島2号機、格納容器内7万2900ミリシーベルト、6分で人死ぬ量(東京・1面)

●太陽光発電で水素、埼玉県庁にステーション(東京・7面)

●シャープ、台湾・鴻海が出資、1割、筆頭株主に、液晶パネル合弁(日経・1面)

●自動車需要増で16.4万人雇用創出、今年、経産省試算(日経・5面)

●BMWと共同研究契約、トヨタ自動車(日経・13面)

●往年の国民車変身、「スバル360」電氣自動車に、高千穂精機が改造(日経・39面)

ひとくちコメント

2011年度に過去最大の最終赤字に陥る見通しのシャープが、電子機器の受託製造最大手の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業と資本・業務提携することで合意したという。

「単独で行っていくには限界があると考えた」。27日午後、シャープが開いた記者会見は、4月1日付で社長に就任する奥田隆司常務執行役員がぶっつけ本番で一足早く“社長業”を務め、提携を発表した。きょうの日経が1面トップ、各紙も経済面などで大きく報じている。

シャープは鴻海グループ4社を引受先とする669億円の第三者割当増資を実施。増資後の鴻海グループの出資比率は議決権ベースで9.9%以上となり、日本生命を上回って事実上の筆頭株主となる。

このほか、シャープは液晶パネルを製造する堺工場を運営する事業子会社・シャープディスプレイプロダクトの保有株式の46.5%分を鴻海側に660億円で譲渡する。鴻海に堺で生産するパネルを最大50%供給し、稼働率を高める方針だ。

「世代交代という言葉を安易に使いたくない。たが、そう言いたくなるほどの地殻変動が世界のエレクトロニクス市場で起きている」と、日経の解説記事は書き出している。円高などの厳しい経営環境の中では、成長を続けるアジアの有力企業との連携で生き残りを図らざるを得ないのが現実。産経が「日本のものづくりが岐路にさしかかっていることを示している」と報じているように、電機業界に限ったことではない。

《福田俊之》

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