1999年をもって、WRC(世界ラリー選手権)から撤退したトヨタ自動車。そのトヨタが、WRCに復帰する可能性が出てきた。
これは、WRCの公式サイトが伝えたもの。同サイトのインタビューに応じたトヨタの欧州におけるモータースポーツ拠点、TMGの広報担当者は「中長期的な将来、トヨタがWRCに参戦することはあり得る」と話したという。
トヨタのWRC復帰の可能性を裏づけるのが、すでに公表された、モータースポーツ用の新エンジンの存在だ。TMGは3月末、排気量1.6リットルの直噴ガソリンターボエンジンを開発していると発表。このエンジンは市販車用がベースではなく、モータースポーツ向けに専用設計されたGRE(グローバル・レース・エンジン)と呼ばれるユニットだ。
このエンジン、まずは欧州仕様の『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』)に搭載され、テストが行われる見込み。1.6リットルターボといえば、WRCの現行レギュレーションにぴたりと合致するだけに、今後のトヨタの動向に注目だ。