東京商工リサーチが発表した2012年上半期(1-6月)の全国企業倒産状況によると、倒産件数は前年同期比3.2%減の6311件。上半期としては3年連続の減少となった。
倒産件数の減少要因としては、「中小企業金融円滑化法」や「セーフティネット保証(5号)」ほか、「東日本大震災復興緊急保証」、「東日本大震災復興特別貸付」などの各種資金繰り支援に加えて、被災地を中心に本格化してきた震災関連の復興事業の波及も挙げられる。
負債総額は同20.5%増の2兆0076億6700万円で、上半期としては、3年ぶりに前年同期を上回った。これは、過去最大の製造業倒産となったエルピーダメモリ(負債4480億円)が影響した。
産業別では、農・林・漁・鉱業、卸売業、情報通信業、運輸業が増加。製造業、不動産業 、建設業、小売業、サービス業他が減少。このほか金融・保険業は前年同期同数だった。
地区別では、四国、関東、九州、北海道、中国で増加。東北、北陸、近畿、中部で減少した。